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2015/03/15

スローフード協会の大学を訪ねました。






サボイ家が避暑に使かっていた別荘のお城が校舎。中は近代的。

スローフードの創始者、カルロ・ペトリーニ氏の「スローフードの奇跡」という翻訳本が出た5年前、私は日本のイタリア文化会館で出版記念講演を拝聴していました。

「おいしい」「きれい」「正しい」という3本柱に裏打ちされた理念は、つまりは「本当にその素材のよさを生かした、5感で美味しいととらえられる食べ物を食べ」「それは環境を汚さず持続性可能な状態で生産されるべきもので」「社会的公正、労働者のノウハウ、地方習慣、生活が尊重されねばならない、生産者がないがしろにされてはならない」というものだったと思います。

本にはそのために具体的になにをしてゆくべきか、なども書かれていました。

これは着物についても全く同じことが言えると、強く思い、覚書のメモだけは今も手元に残していました。

その時は、スローフード発祥の地がブラであることも、協会が建てた食文化を学ぶための大学のことも、まったく記憶になかったのに、偶然にも着物のお仕事でその大学に伺うことになり、そこで日本の食文化のプログラムを提供しているGENの方がたに大学を案内して頂くことが出来ました。

15年前「生魚なんて!」と言っていたヨーロッパ人。
今はミラノの1つの通りに1軒は必ずといっていいくらいお寿司やさんがあります。
たとえそれが、90パーセント以上中国人の経営でもこちらの人はみんな和食だと思って通っている。それだけ需要があり関心が高いのです。
「では本当に美味しい和食とは?」と次に進む土壌が出来ているということかもしれません。

GENの方がしてくれた日本の麹の老舗の話、「日本で途絶えてしまうぐらいなら海外であろうと残ってくれたらいい」と、この麹やさんは長年門外不出で守ってきた技を今、惜しみなく海外でレクチャーしていて、GENがそのお手伝いをしているという話などを聞くと、GENの活動から、この先着物が残ってゆくヒントがもらえるかもしれないと思えます。



大学とマスターコースの共同卒業式。イータリーの創始者も
いらしてました。大学の出資者だそう。敷地内にはホテルも。

ワイン銀行。GENの林さんはカルロさんの日本での講演時
私と同じ会場にいたそう!そのあとすぐ、この大学に入学したそうです。

中小のワイン生産者がこの銀行にワインを預けでいる。
気候の変化で将来途絶えてしまうワインもあるもしれず、
それを厳重に管理して保存。

こちらも厳重保存のワインたち。

こちらも生産者の好意で寄付されたワイン、ここで試飲もできるらしい。
中小のワイナリーにとっては、ここで紹介してもらい、
またスローフード協会発行のワイン本に載せてもらうという宣伝効果はあるが、
ワイナリーの負担も大きい。こういうところにこそ、税金が使われるべきなんじゃないのかな〜。


学食も雰囲気あります。





この学食で世界中の優秀なシェフが学生に講義をし、
そのシェフのプロデュースしたメニューが期間限定で
食べられる。
その世界中から呼ばれたシェフの中には日本の
Zaiyu HasegawaとYoji Tokuyoshiの名も。



この大学が出来て10年、そこで学んだ人たちが中心となり立ち上げたGENという会社の活動を垣間見て、着物はまだまだ追いついていないけど、具体的に一づつ実現させてゆけば、10年先には必ず何か見えるはず、と思えた貴重な機会でした。