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2009/05/22

文楽鑑賞(Bunraku in Tokyo)

国立劇場にて『ひらがな盛衰記』を鑑賞。
本日の私のお着物は塩瀬の単衣(ひとえ)、帯はインドシルク(この帯はリバーシブルで裏はバングラディッシュの鮮やかな朱色のサリーを帯に仕立てたもの)、帯留はイタリア製のトンボ玉・・・と国際色豊かなとりあわせでございます。
6月と9月は一枚仕立てのお着物『単衣(ひとえ)』の季節ですが、汗ばむ5月などは もう単衣で構わないでしょう。単衣が過ぎると7、8月は『紗(しゃ)』や『絽(ろ)』など涼やかな透ける素材の出番。短い季節、しかも一度着ると汗だくになってしまいお高い『着物クリーニング』へ、という時こそレンタルを活用するのは賢い手かもしれませんね。



さてさて歌舞伎、能、落語、そして文楽と、日本のエンターテイメントの共通点といえばイマジネーションの豊かさ、でしょうか。『あるものをないと思い、ないものをあると思う』・・・文楽などは一体の頭(かしら=お人形)を3人がかりで動かす訳で、立ち回りなどはもう、寄ってたかって動かしてるという感じになるのです。でも操っている人をないものと思い、でもどこかで意識して見ている・・・その約束事を踏まえて楽しめるようになると、世界は無限に広がる気がします。




『お相撲』といえば彼女の右に出るものナシ!というレポーターの横野レイコさんと。
実はレイちゃん、文楽にも精通していたのです。なぜかといえば、若かりしころ(今も若いけど!)文楽の『イヤホンガイド※』の声をやってらしたのです。レイちゃん曰く
「足遣い10年、左遣い10年、頭(かしら)10年と言われていたけど、今は15年になりつつある」とのこと。頭(かしら)は顔を出して人形を操る人、でも足遣いや左遣いの方は、黒い装束をつけて顔も隠してらっしゃるのです。でも「下手な足遣いは頭の邪魔をする」と言われるぐらい3人の息があってないと成立しないというのは本当に見ていてよく分かります。


幼なじみで雑誌『STORY』ライターの井上美由紀さんと。
6月発売の『STORY』で美由紀ちゃんが横野レイコさんをご紹介しております。私も今からとっても楽しみ!是非チェックしてみてくださいね!








楽屋にお邪魔しました!
主役の千鳥をなさった桐竹勘十郎さん、舞台のキリリとした印象とは裏腹に気さくで柔らかな雰囲気。そして揚屋亭主を軽妙に演じてらした吉田幸助さん。すっかり舞い上がって記念写真を忘れてしまいましたが、お二人においしいお土産をいただいたのでパチリ!
今月の公演は24日(日)までです。まだ間に合います!舞台は一期一会。是非是非足をお運びくださいませ。



※イヤホンガイド 文楽や歌舞伎などを観劇しながら同時進行で解説するシステム。