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2009/06/15

桂歌之助さん、イタリア語落語会(Event for Rakugo by Utanosuke(2)











大盛況のうちに幕をとじたイタリア落語会でした!
実はイタリア語が全く分からないお客様もお連れしての落語会、どうなることかと、お客様の反応を伺いつつ、ついつい緊張。でも皆さん「身振りや表情、ニュアンスだけでも十分楽しめたと」喜んで下さいました。「言葉が分からないのに、これだけ面白かったのは歌之助さんの落語に力があるからですね」というお客様の感想、そして、イタリア語が堪能なお客様が声をあげて笑って下さる姿、とても嬉しかったです。

落語の始まる前に、歌之助さんがイタリアで落語凱旋をされた時のビデオが流されました。イタリアには座布団なんか勿論ありません。テーブルを赤い毛氈で覆い、毛布を小さく折り畳んで風呂敷でくるんだ即席の座布団で、りっぱな高座が出来上がってゆきます。その即席座布団の上だけで、体ひとつで演じる落語のシンプルな力強さ。
そしてミラノ、フィレンツェでの公演を終え「母国語ではない言葉で語った落語が異国の地で異国の人達に暖かく迎えられた不思議で感動的な体験でした」というようなことを仰っていた歌之助さんが、打ち上げパーティーのためにイタリアの町に消えてゆく嬉しそうな顔がとても印象的でした。

いつかは着物の素晴らしさを世界の人たちにお伝えしたいという思いを抱いている私としては、歌之助さんが先陣きって果敢に世界に挑戦されているお姿に、沢山の勇気を頂きました。そしていつかイタリアで、歌之助さんがイタリア語落語の再演をなさった時に、お客さまが『和寂』の着物を着て楽しんで下さったら・・・と夢見た一日でした。

2009/06/13

森田もとこさんの作り帯(Obi by Motoko Morita in NY)















ニューヨークに行って参りました!
海外で着物を着ると、あちらの方はとても喜んで下さる、レストランでもとても大切にもてなして下さる、とはよく聞きます。
私もいつも重たい着物を持参するものの、時差ぼけに負けて着物を着つける時間を惜しんで眠り、結局袖を通さぬまま持ちかえっておりました。なんと勿体ないことか・・・。




でも、森田もとこさんのキュートな2部式帯に出会い「こういう時こそ、軽くて簡単な作り帯」と閃きました。そして、マンハッタンの街をバックに、マッハッタン柄の作り帯で記念撮影をして参りました。生憎の雨模様もなんのその、羽織の裏地に作った帯は多少の水濡れも気になりません。

森田もとこさんは元々は着物の生地で作ったアロハシャツのお店をされていたそうです。5年前に今の『omo』というお店を立ち上げて、今はとても素敵な、もとこさんならではの個性的なお店を軌道にのせてらっしゃいます。
着物という素地はあったにせよ、子育てを終えての大方向転換に、思わず私も自分を重ね、お店に伺った時は時間のたつのも忘れてすっかり話しこんでしまいました。
『和寂』では『omo』さんの作り帯を色々と取りそろえてゆきたいと思っておりますが京都に行かれた際は、是非お店をのぞいて見て下さいませ。
もとこさんが、気さくに相談にのって下さいます!そして元気も頂けます!