宮古上布(Miyako Joufu)に鮎の図柄のアンティーク帯。 |
鮎は短い旬の魚。ましてや、日本では、着物は季節を先取りして着て、旬になったら
もう身につけません。ほんの短い間しか着られない鮎をモチーフに選ぶなんて、
勿体ないなんて言っちゃいけません。これが着物の醍醐味、粋というものです。
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清流を上る鮎たち、勢いがあります。手描きと銀糸の手刺繍。 |
淡い水色と鮎に施した銀糸が上品。なのに、当たり前じゃない!
こういう帯に巡り合うたび、職人さんに感謝、そして、長い年月よくぞ
残っていてくれたと思うのです。まだまだ、こんな素晴らしい技を持った
職人さんはいるはず、なのに、活躍する場がどんどんなくなっているのは悲しいこと。
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そして着物は宮古上布(Miyako Joufu)。上布とは、 最高級の麻のこと。宮古上布は宮古島で作られます。
こんな大胆でモダンな柄は珍しく、ひと目惚れしました。
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熟練の職人さんでも、1日10~20センチしか織れないほど
大変な技。着物一枚分の反物を織るだけでも一人の職人さんがかかりきりで、
2ケ月以上必要とか。
でもいいものこそ、どんどん着ないと勿体ないと思うのです。
シャリっとしていて、夏には本当に気持ちいい。
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足元はこんな赤を効かせた下駄で、軽やかに、ね。 |