国立劇場にて『ひらがな盛衰記』を鑑賞。
本日の私のお着物は塩瀬の単衣(ひとえ)、帯はインドシルク(この帯はリバーシブルで裏はバングラディッシュの鮮やかな朱色のサリーを帯に仕立てたもの)、帯留はイタリア製のトンボ玉・・・と国際色豊かなとりあわせでございます。
6月と9月は一枚仕立てのお着物『単衣(ひとえ)』の季節ですが、汗ばむ5月などは もう単衣で構わないでしょう。単衣が過ぎると7、8月は『紗(しゃ)』や『絽(ろ)』など涼やかな透ける素材の出番。短い季節、しかも一度着ると汗だくになってしまいお高い『着物クリーニング』へ、という時こそレンタルを活用するのは賢い手かもしれませんね。
さてさて歌舞伎、能、落語、そして文楽と、日本のエンターテイメントの共通点といえばイマジネーションの豊かさ、でしょうか。『あるものをないと思い、ないものをあると思う』・・・文楽などは一体の頭(かしら=お人形)を3人がかりで動かす訳で、立ち回りなどはもう、寄ってたかって動かしてるという感じになるのです。でも操っている人をないものと思い、でもどこかで意識して見ている・・・その約束事を踏まえて楽しめるようになると、世界は無限に広がる気がします。
『お相撲』といえば彼女の右に出るものナシ!というレポーターの横野レイコさんと。
実はレイちゃん、文楽にも精通していたのです。なぜかといえば、若かりしころ(今も若いけど!)文楽の『イヤホンガイド※』の声をやってらしたのです。レイちゃん曰く
「足遣い10年、左遣い10年、頭(かしら)10年と言われていたけど、今は15年になりつつある」とのこと。頭(かしら)は顔を出して人形を操る人、でも足遣いや左遣いの方は、黒い装束をつけて顔も隠してらっしゃるのです。でも「下手な足遣いは頭の邪魔をする」と言われるぐらい3人の息があってないと成立しないというのは本当に見ていてよく分かります。
幼なじみで雑誌『STORY』ライターの井上美由紀さんと。
6月発売の『STORY』で美由紀ちゃんが横野レイコさんをご紹介しております。私も今からとっても楽しみ!是非チェックしてみてくださいね!
楽屋にお邪魔しました!
主役の千鳥をなさった桐竹勘十郎さん、舞台のキリリとした印象とは裏腹に気さくで柔らかな雰囲気。そして揚屋亭主を軽妙に演じてらした吉田幸助さん。すっかり舞い上がって記念写真を忘れてしまいましたが、お二人においしいお土産をいただいたのでパチリ!
今月の公演は24日(日)までです。まだ間に合います!舞台は一期一会。是非是非足をお運びくださいませ。
※イヤホンガイド 文楽や歌舞伎などを観劇しながら同時進行で解説するシステム。
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和寂のホームページはFBに移行しましたhttps://www.facebook.com/Wajaku%E5%92%8C%E5%AF%82-492166090811728/?ref=bookmarks
またイタリア語のサイトはこちらになります。http://www.kimonowajaku.com/
2009/05/22
2009/05/21
おしゃれ着物(Kimono for going to parties)
2009/05/17
イタリア語落語の歌之助さん(Event for Rakugo by Utanosuke(1)
今日は、イタリア語落語の桂歌之助さんについてちょっとご紹介したいと思います。
3月に京都の『UTAUME亭』という落語会のお手伝いに行きました。
この会はもう何年も続いていて『京都のお寺さんで、梅見をしながら、歌之助さんの落語を楽しもう』という会で、文字通り歌之助さんの『UTA』と梅見の『UME』をとって『UTAUME亭』。
そこで初めて歌之助さんの落語に触れました。
かかった落語は『阿弥陀ケ池』と『ねずみ』の2つ(この時は日本語落語ですが)。
『阿弥陀ケ池』はユーモアたっぷりに笑わせ、そして『ねずみ』はホロリと泣かせるお話です。落語に詳しくない私が言うのも生意気ですが、歌之助さんの落語は、気負いがなく洗練された印象。クールで押しつけがましくなく、でも大事なところはグッと胸をつかまれる・・・その押し引きがとっても絶妙だと感じました。観客に想像の余地を与える、独りよがりではない、とっても素敵な落語家さんだなぁと惚れ惚れしました。
そんな歌之助さんが今回、イタリア語でやって下さるのは『動物園』という落語。のしのし歩く動物のリアルでコミカルな動きなど、外国人の方にも十分分かりやすい落語を選んで下さいました。
本当に皆様にご覧いただきたいと思っております。
まだ残席がございますので、是非皆様のご参加お待ちしております。
お申し込みはkimonowajaku@gmail.comまで、よろしくお願いいたします。
『和寂』オープニングパーティー(Wajaku opening party)
3月某日『和寂』のオープニングパーティーを開きました。
当日は江戸時代の『婚礼衣装』や『役者さんの衣装』などを展示、京都から美味しいお酒や沢山の美味しいものをとり寄せて皆様をおもてなしいたしました。普段なかなか着物を着る機会のないお客様方も、華やかな着物で参加して下さり「また着物を楽しむパーティーをやってネ!」と喜んで下さいました。もっともっと着物が身近になるといいなーと
心から思った瞬間です。
パーティーの様子をほんの一部ですがご紹介いたします。
『和寂』では、パーティーからちょっとしたお出かけまで、様々なレンタル着物をとりそろえております。なんなりとご相談下さいませ。まずはkimonowajaku@gmail.comまでご連絡をお待ちしております。
2009/05/07
着物でイタリア語落語を楽しむ会(the party for Rakugo in Kimono)
『着物でイタリア語落語を楽しむ会』
6月13日(土) 13時半
開演場所 日本橋
会費 12000円(落語、着物一式レンタル、着付け含む)
定員 10名様
本場イタリアで、日本の落語をイタリア語で、イタリア人をお相手に公演された桂歌之助さんが、
なんと今回、日本でイタリア語落語を披露して下さいます。
『和寂』では、着物で歌之助さんの落語を楽しむ会を企画しました。
こんなチャンスはめったにありません!お友達お誘いあわせの上、ふるってご参加くださいませ。
早めにご予約頂ければ、事前に着物のサイズ合わせ、お好みなど、試着も可能でございます。
ギリギリですとご希望に添えない場合もございますので、その際はご容赦くださいませ。
まずはkimonowajaku@gmail.comまでご連絡ください。身長、体重、足のサイズを明記頂ければ幸いです。
このイベントは終了しました。
6月13日(土) 13時半
開演場所 日本橋
会費 12000円(落語、着物一式レンタル、着付け含む)
定員 10名様
本場イタリアで、日本の落語をイタリア語で、イタリア人をお相手に公演された桂歌之助さんが、
なんと今回、日本でイタリア語落語を披露して下さいます。
『和寂』では、着物で歌之助さんの落語を楽しむ会を企画しました。
こんなチャンスはめったにありません!お友達お誘いあわせの上、ふるってご参加くださいませ。
早めにご予約頂ければ、事前に着物のサイズ合わせ、お好みなど、試着も可能でございます。
ギリギリですとご希望に添えない場合もございますので、その際はご容赦くださいませ。
まずはkimonowajaku@gmail.comまでご連絡ください。身長、体重、足のサイズを明記頂ければ幸いです。
このイベントは終了しました。
2009/05/01
『念願のこんぴら歌舞伎!』(Konpira Kabuki)
何を今更とお思いかもしれませんが、4月7日かねてより念願の香川県金丸座で一年に一度行われる『こんぴら歌舞伎』に行って参りました。20数年歌舞伎に通いつめている私も初めての体験です。
この日のお着物と帯は青紅葉づくし。紅葉は紅葉でも、新緑の季節を先取りしたグリーン鮮やかな紅葉でございます。日本は春夏秋冬四季があり、そして着物は季節を先取りするのが粋とされております。例えば「桜の季節に本物の満開の桜と競ってもね」・・・というわけで、桜をまとうのは蕾がほころび始めた3月。それを「めんどくさーい」と思うか「うわっソレ面白いっ!」とのれるか、そこが着物にハマるかどうかの別れ道のような気がします。
さて『こんぴら歌舞伎』。今年は、ニューヨークなどで歌舞伎公演をされた勘三郎さん引きいる座組。毎年座組が変わるこんぴら歌舞伎、次にこの役者さんがこの役をここで演じるのは10年、20年先というようなまさに一期一会の世界です。
勘三郎さんは、ギリシャの芝居を歌舞伎に取り入れたり、現代劇の演出家を外から招いたりと、次々と新しい歌舞伎にチャレンジしてらっしらっしゃる方。流行りものをどんどん取り入れて庶民がなじみやすい芝居を目指した江戸時代の歌舞伎のスピリットを現代に生かしています。
でも私は、昔ながらの古典的な歌舞伎、その様式美とか型が新鮮で面白いと思っているので「ああ、勘三郎さんが、昔ながらの歌舞伎を演じたらどんな素敵だろう・・」と、恋い焦がれておりました。そして金丸座、初日の『俊寛』は、もうこれぞ勘三郎さんの底力と(勝手に)思えるほどに、素晴らしかったです。
ラストの「これでよかったんだ」と一人流刑の島に残る俊寛の微笑み、この幕引きでは嗚咽をこらえるが大変でした。息子さんの七之助さん、勘太郎さんの成熟ぶりといい、みんながここにあるべくして集っているという、奇跡のような瞬間立ち会えたような気がしました。
それは『金丸座』という異空間が、なにかを引き寄せたのかもしれません。
でも私は、昔ながらの古典的な歌舞伎、その様式美とか型が新鮮で面白いと思っているので「ああ、勘三郎さんが、昔ながらの歌舞伎を演じたらどんな素敵だろう・・」と、恋い焦がれておりました。そして金丸座、初日の『俊寛』は、もうこれぞ勘三郎さんの底力と(勝手に)思えるほどに、素晴らしかったです。
ラストの「これでよかったんだ」と一人流刑の島に残る俊寛の微笑み、この幕引きでは嗚咽をこらえるが大変でした。息子さんの七之助さん、勘太郎さんの成熟ぶりといい、みんながここにあるべくして集っているという、奇跡のような瞬間立ち会えたような気がしました。
それは『金丸座』という異空間が、なにかを引き寄せたのかもしれません。
『こんぴら歌舞伎』ご興味のある方は是非また来年、着物でご一緒しましょう!
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